コモディティ型のモテ男にならないために
仮想通貨や株式投資をやっていたらドル・コスト平均法を知らない人はいないだろう。
ドル・コスト平均法(英: dollar cost averaging)とは、株式や投資信託などの金融商品の投資手法の一つ。定額購入法ともいう。金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する。例えば「予定資金を12分割して、月末ごとに資金の1/12を投入し、一年かけて全量を買う」という手法。
(中略)
長期投資でリスクを抑制し、安定した収益を得たい場合に使われる手法である。上げ相場でドル・コスト平均法を行うと平均購入単価がかえって高くなり、収益を減少させてしまう欠点もある。タイミングを精密に測れないため、値動きの早い商品で、ハイリターンを目指す投資には向かない。ードル・コスト平均法 - Wikipedia
簡単にいえば、分割して買うことで平均に近づき、取得単価を抑えられるのである。
会社でクソプロダクトができるメカニズム
実は会社でクソプロダクトが生まれるメカニズムもドルコスト平均法と同じ構造で説明できる。
新しいプロダクト開発の責任者に抜擢されたことを考えてみてほしい。
君はこのプロジェクトを成功させてなんとしても出世してやる!という高いモチベーションで仕事にのぞむだろう。
しかし、このプロダクトを完成させ、リリースするには、偉いオジサンたちが集まる会議で承認を得なければならない。
偉いオジサンたちは好き放題意見を言う。
「もっとハイスペックに」
「あの機能も必要だろ」
「低コストでつくって低価格にしろ」
出世するためには誰の顔も潰してはならない。
つまり、君はあらゆる要望を新プロダクトに取り込まざるを得なくなる。
そしておもしろいことに日系企業では競いに競ってどこでも似たようなことが起こっているのである。
こうして平均に近づき、体験価値が低く抑えられたプロダクトが出来上がる。
※写真はイメージです
バフェットは魅力のない企業群を、「コモディティ型」の企業と呼んでいる。こうした企業群が提供する製品やサービスには際立った特色がなく、消費者にとっては「値段」が唯一最大の選択基準になるような事業である。ー億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術
量産型モテ男のモテきれないメカニズム
ではモテはどうだろうか。
モテを指南するコンテンツが世の中には溢れている。
「稼げばモテる」
「アルファになればモテる」
「筋トレすればモテる」
確かにどれも間違いとは言い切れない。
どうしてもモテたくてモテたくてしょうがいない君はとにかく全て取り入れるだろう。
そうすれば、それなりに稼げる?し、それなりにアルファになれるし、それなりに筋肉質になるし、結果としてそれなりにモテるようになる。
しかし、である。
ここでもおもしろいことに先程の日系企業と似たようなことが起こる。
他の男もまったく似たようなアプローチをしていたとしたらどうだろう。
そう、似たようなモテ男がたくさんできあがる。
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オンクはオリジナリティのない男たちを、「コモディティ型」のモテ男と呼んでいる。こうした男たちが提供するデートや口説き方には他のモテ男と比べ際立った特色がなく、女にとっては「なんとなく」が唯一最大の選択基準になるような案件である。
— オンク (@it_warrior_onc) 2018年1月17日
コモディティモテ男にならないために
ではこうした「コモディティ型」のモテ男にならないためにはどうしたらいいだろうか。
答えは意外にもシンプルで、自分で手を動かし、自分の頭で考え、自分の世界観を築き上げていくことである。
大事なのでもう一度書く。
自分で手を動かし、自分の頭で考え、自分の世界観を築き上げることだ。
ここにモテコンテンツで指南されているようなマニュアルはない。
マニュアルがあれば、皆がそれを目指し、いっきにコモディティ化の波がすすむからだ。
残念ながらモテる技術を一度身に着けたらそれを土台にし、自らに非連続な変化を起こさなければモテ続けることはできない。
この非連続な変化こそがルーティーンを土台にオリジナリティを築くことであり、さらにはモテとライフを繋げることといえるのではないだろうか。
おしまい