仮想セックストリガーの答えは〇〇トリガーだった
仮想セックストリガーの答えはFVトリガーだった
約2年ほど前に書いたエントリがある。
要約すると、恋愛市場はセックストリガーゆえにセックス中心にまわっており、ゆえにセックスを奪い合い不幸になる人もでてくる。セックスしなくてもセックスしたかのような感情のトリガーを引く方法はないだろうか、と問題提起したものだ。
それで当初はセックスせずに、生理学、すなわちホルモンバランスをデートや食事によってセックス・トリガーに近いものがデザインできるのでは...と考えていたが、つい最近答えが思わぬところにあることに気づいた。
ファンダメンタルバリューである。
信じられないかもしれないが、女は広義のファンダメンタルバリュー(以下FVという)にトリガーを引かれる。
女は「ついにみつけた!」といわんばかりに目を輝かせ、FVトリガーを引かれるのだ。
ここでいうFVとは、単に金融資産をたくさん所持しているとか、誰もがうらやむ一流企業に勤めているとかそういうことではない。
肩書きや権威ではなく、もっと自分の内にある哲学や世界観をも含むFVである。
オリジナルな価値と言い換えてもいいだろう。
実は最近のフィールドワークを通じて、セックストリガーの希薄化が既に一部では起こっていることがわかってきた。
初回セックスに辿り着いても、男が女からヤリ捨てされるケースは少なくない。
つまり、セックスにかつてほど「好き」という感情を燃え上がらせる効果はなくなってきているのである。
セックストリガーが希薄化した3つの理由
このいわゆるセックストリガーの希薄化が進んだ理由は3つある。
1つ目は少子高齢化と価値観の多様化により、セックス需要が縮小したことだ。
少子高齢化で性欲ある男の数自体が減り、さらにインターネットポルノやVRアダルトの台等でセックスしたい男の数も減った。
彼らはセックスできるかもわからないちょいブスをわざわざ食事に誘って口説くくらいなら、VRアダルトでかわいいAV女優でも観ていた方がよっぽど満足できる。
2つ目は、女の側にセックスを売ることへの抵抗がなくなり、セックスの供給量が増えたことだ。
セックスをマネタイズしたい女が増えたため、今では風俗嬢ですら中の中以上のルックスとコミュ力がなければ務まらなくなってきた。これはセックス単体では売り物にならなくなったことを意味する。
このことは昨今のパパ活ブームをみても直感的に理解できるだろう。
恋人っぽい文脈を付与しなければ、セックスを売ることはできないとこまできているである。
3つ目の理由は、モテ男1.0像の爆発的増加である。
恋愛工学をはじめとするモテコンテンツの充実により、セックスするためのテクニックはほぼ完全に整備された。これは同時にアルファでギラギラしたモテ男といったモテ男1.0像を作り出した。そして、多くの男がこのモテ男1.0像を目指したのである。
当然のことながら、その結果、女側は毎回似たようなモテ男1.0に口説かれることになる。
どれも似たようなモテ男1.0。違いもよくわからない。
モテはあくまでも相対的なものであり、他の男との違いがよくわからなければ、女はその男に勢いで抱かれたとしても特別な存在とはみなさないのだ。
ホリエモン万博でみえた恋愛市場の未来。力学を一変させるFVアピールテクノロジー|オンク|note
FVトリガーはテクニカルナンパを無効化する
このFVトリガーはとてつもない可能性を秘めている、と僕は思っている。
今までボラティリティが高かったAフェーズで、テクニカルナンパを駆逐できるかもしれないのだ。
ナンパバーやパーティーのような出会いシーンでは、他の男よりも自分が価値ある男であることを嫌みなくアピールし、気づいてもらわなければいけない。
当然女の「なんか素敵」は主観であり、あやふやなものなので「言うは易し行うは難し」である。
どれだけ強固なマインドセットやテクニック、さらにはFVを持ち合わせていたとしても、一定の確率でテクニカルのみのナンパ師に負けるケースは珍しくない。
しかし、である。
Aフェーズでの会話などの振る舞いから、女側が男のFVに気づくといっきに「こいつ違う!」とFVトリガーが引かれるのだ。
しかもこれはたかだか本を数冊、noteを数本読んだ程度では絶対にマネできない。
これまで
・勉強していい大学に入ればモテる
・有名企業に就職すればモテる
・誠実に接していればモテる
という見解は、恋愛市場においては全て間違いだった。
間違いどころかそれがマイナスにはたらくことさえもあった。
しかし、ついにこれらのFVがモテに繋がるときがやってきつつある。
「信じる者は救われる」のではない。
「誰よりも自らを信じ続けた者のみが救われる」のだ。
FVを持つ者と持たざる者の間のモテ格差は、そのうち逆転不可能なものになる。
しかも副業ブームの効果で、セックストリガーからFVトリガーへのシフトは意外と早く訪れるかもしれない。
厳密にはこれさじ加減じゃなくて、目的がどこに向いてるかなんですよ。その子の副業がどうやったらうまくいくかを一生懸命一緒に考えてたら食いつきは勝手に上がっていきます。逆に自分をアピールしようとするとだいたい食いつき下がります。 https://t.co/ikN4E0ga6D
— オンク (@it_warrior_onc) 2018年6月2日
おしまい
参考