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恋愛工学で解説するテラスハウス(聡太先生の事例)~イケメンすぎることのリスク~

久々の人気シリーズ更新しました。

今年の締めくくりとして、これを機に自分自身を振り返ってみるといいかもしれません。

 

軽井沢編の前回、前々回はこちら。

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今回の事例はジュノンボーイにも選ばれた経験がある河野聡太(こうのそうた)くんこと聡太先生。

 

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またもやイケメン。

テラスハウスのイケメン率高すぎ。

決してこれが世の中の標準とは思ってほしくないところ。

ん?聡太先生「一身上の都合により退職」多いな。仕事続かない?ジョブホッパー?まあいいか。

 

それではいつもどおり順をおってみていこう。

 

1.無類のイケメン好きアヤから脈ありサインでるもきれいに空振り

イケメンが入居すると必ずなにかが起こる。

イケメン好きの既存メンバーアヤからマイルドにご飯の誘いが。

ああ、イケメンズルい...

 

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「免許持ってるんだったらあれですね...どっか連れてってもらえる」

はい、勉強熱心な読者の方から気づくだろう。脈ありサインだ。

 

恋愛シーンで必要な観察力とはなにか~脈ありサインの読み取り方と応え方~
週刊恋愛サロン第97号『脈ありサイン・ダイアグラム2.0』

 

まともにデート行きましょうとは恥ずかしくていえないから、免許持ってることを言い訳にして、目を合わせずに誘っているパターン。

いや頑張っててかわいいですね。

 

しかし、ちょいブスには厳しい聡太先生。早速ガツんとディスる

 

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「えっ、運転しろってこと?足みたいな?足の雰囲気だしてたでしょいま」

 

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「違う違う違う。一緒にお出かけしましょう、みたいな」

焦って必死で否定するアヤ。いや一生懸命な子は好感がもてますね、はい。

 

で、気になるのは聡太先生がドSなのか、それともコミュ障なのか。

この時点ではちょっとわからない。

しかし、こういうドSなイケメンがモテるケースはわりとよくある。

ドSなイケメン顔射しオラオラモテ男1.0といったところだろうか。

まあイケメンにありがちといえばありがちなタイプ。

 

週刊恋愛サロン第82号『恋愛工学の限界と新しいモテ方「モテ男2.0」』

 

ちなみに僕らのようなフツメンは徹底的にブスやちょいブスに親切にすること推奨している。

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簡単にいうと楽しそうにしているブスやちょいブスをみた美人が食いついてくる構造なのだが、界隈ではこれをブスレバレッジ、またはちょいブスレバレッジという。

聡太先生のようにブスをぞんざいに扱う男たちのおかげで、ブスに親切な僕らが際立つのである。

いつもありがとうございます。

 

では早速ディスる技術の答え合わせ。これがテラスハウスのいいところだ。

 

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「2人で行こうかなって思って言ったのに"足ってこと?"って言われたら"じゃあいいや"って思っちゃう」 

あちゃー。せっかくの脈ありサインをきれいに空振り。

コミュ障の可能性が高くなってきた。

素直に「そうだねどこいく」くらいの返しをしていれば、何ら問題ないケースだと思うんだがどうしたものか。

ディスる技術は正しく使えないと諸刃の剣ですね。

 

週刊恋愛サロン第25号『ディスる技術の正しい使い方』

週刊恋愛サロン第108号3/3『新ディスる技術のガイドライン』 

 

2.りさこからの脈ありサイン!?

入居してパッとしない日々が続いていた聡太くんだが、モデルのりさこが入居してきたのを機にやっと恋が動き出す。

 

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「てかさ、聡太くん土日しか休みないの?まだ何も聡太くんのことまだわかんないから今度ランチでもいかない?」

「ぜひぜひ。いってください」

キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

イケメンにはなにもしなくてもチャンスが舞い降りる。

名付けてイケメンチャーンス(アタックチャーンスの言い方)

イケメンの顔射しAフェーズ突破...ズルい...いや、本当ズルい。

おれも福山雅治の顔に生まれたかった。マスク作るか。 

 

3.いざランチデートへ

そして待ちに待ったランチデート。

家で待ち合わせてから一緒にいくようだ。

このあたりはテラスハウスならではのシチュエーション。 

 

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「何食べに行く?」

 

決めてないんかい(笑)

「決めてあげる」行為は決定コストと失敗リスクを引き取る一種のやさしさといえる。

レストランのチョイスに自信がなければ「和食か洋食だとどっちが食べたい?」など提案型でもOK。

今回のりさこは職業モデルで食にはうるさそうだから、勝手に決めるよりは提案型のがベター。

ちなみに提案した候補が素晴らしすぎると、それだけで食いつきが上がるケースもある。センスあるお店のチョイスは高いファンダメンタルバリューのメタメッセージとして機能するのだ。

 

オンクが勝手に選ぶ東京いい店やれる店|note

 

まあいずれにせよ聡太先生はそこまで考えてないんだろう。 

 

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「嫌いなものとかある?」

 

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「嫌いなもの...いや、食べられるものをお店で探す能力に長けてるから大丈夫」 

...知らんがな(笑)

聡太先生には上手にいじってくれるくりーむしちゅー上田のような料理人的存在がいないとなかなか厳しいかもしれない。

それほどウケてないようだし、やはりコミュ障だったか。

 

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「じゃあ初リサーチするわ。私が軽井沢で」

結局りさこに決めさせるのか。しょっぱなからダメなやつ....( ´゚д゚`)

聡太先生からするとりさこは年上だが、はっきりいってそんなの関係ない。

というか年上をゲットするには年上扱いせず、上からいくことがなによりも大切なのだ。

 

週刊恋愛サロン第108号3/3『新ディスる技術のガイドライン』

 

ここで早速いつもの素材(クールポコのやっちまったな)を使いたいが、まだ序盤なので最後までとっておこう。

 

さてランチデートにいくわけだが、そこで聡太先生のセルフ情熱大陸が繰り広げられる。

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要約すると、

ジュノンボーイや結婚でいろんなことを経験してきた」

「いろんな人から仕事を誘われてスキルアップもしてきた」

「ただ生き急いでる感ある」

という意識高い風のお話。

もちろんりさこの話はほとんどなく、9割は聡太先生の単独インタビューのような状態。

 

で、その結果当然こうなる。

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脈なしサイン。Aフェーズを顔でクリアするもCフェーズ前半でアウト。

くっ、葉加瀬太郎のあのBGMさえあれば...いやそういう問題じゃないか(笑)。

感情インタビューとかテクニカル以前のもっと普遍的なコミュニケーションの問題な気がしてきた。

  

週刊恋愛サロン第59号『女の子と何を話していいか分からないあなたへ「感情インタビューの方法」』
週刊恋愛サロン第75号『感情インタビュー2.0』

 

そして後日りさこからのフィードバック。

実はテラハメンバーで元プロサッカー選手の愛大(あいお)くんもりさこを狙っていて、聡太くんのランチデートについて探りを入れる。

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 「聡くんとご飯いってどんな感じだった?いい感じだった?」

 

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「いや全然いい感じじゃない。なんかすごい気使った気がする。超気使った」

あちゃー。どうやら聡太先生はドSイケメンというよりはただのコミュ障だったようだ。

コミュ障にもいろいろあるが、今回のケースは言わなくてもいいことをペラペラ喋る、受け手の脳内シミュレータがまるでインストールされていないタイプだ。

イケメンでもこういう人ときどきいる。

イケメン活かしきれてなくてもったいないなあ。。。

 

3.女子会でネタにされる

そんなある日の夜、男子メンバーが留守中のテラスハウスで女子会が開かれる。 

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まや「じゃあ男子3人の中でさ。誰は絶対ない?」

 

うむ、女子会によくあるテーマ。

こうして非モテ男を酒の肴にするパターンか。

おそらく知らないところで自分も幾度となくネタにされていたことだろう。

 

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ゆい「聡太くん」

 

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りさこ「りさも聡太くん」

 

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まや「うちも聡太くん」

 

まさかの満場一致で聡太先生。

難なく法案が議決されました。

こんなにスムーズな国会も珍しい。あ、女子会か。失礼しました。

 

女というのはかわいい顔してときに残酷な生き物だ。

誰もが生まれつき一瞬にして非モテ臭を秒で嗅ぎ分けるスキルを持ち合わせている。

 

4.「俺のメガネ選ぶ会」が催される

そして、ついに事件は起こる。

聡太先生は、自らの発言や振る舞いによって受け手がどう認知するかをシミュレートする機能がまるでインストールされてないコミュ障である。

当然前回のデートでの印象や女子会での出来事に気づくことなく、りさこをデートに誘う。

愛大(あいお)くんが溶岩デートをセッティングしてくれた話を嬉しそうにするりさこに対し、聡太先生も反撃開始。

 

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「俺のメガネ選ぶ会のデートはすぐ作れるんで。全然(きてくれてもいいよ)」

 

この非モテならではの回りくどい誘い方に爆笑するりさこ。

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しかし聡太先生は気にせず攻める。

このリアクションを目の当たりにして、ここまでできる人はなかなかいない。

だから聡太"先生"なのだ。

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「一応そこはまだ席があいてるんで」

 

非モテの誘い方というのはどれも共通して回りくどい。それは自分が断られたときのダメージを最小化するために保険をかけているからだ。そして、女はこういう男をGood Genes値なしとしてNG判定する。

断られたときのダメージが怖くて怖くて、必死に外堀を埋めにいっている聡太先生の弱さが女には透けてみえるのである。 

 

で、早速女子からフィードバック。

テラスハウスの編集は本当わかりやすい。

りさこは聡太先生との出来事をテラハメンバーのゆいちゃんに報告。

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りさこ「"俺のメガネ選ぶ会に参加してもいいよ"みたいな(誘われ方を聡太くんにされた)」

ゆい「だいぶ上からだね(笑)俺の隣空いてるよ的なね」

 

りさこから聡太先生にとどめの一撃が放たれる。

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りさこ「"俺がデート誘ってやったぜ"みたいなふうに言われて...まあ...ドン引いちゃったんだけど」 

 

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ゆい「りさこちゃんはその"俺のメガネを選ぶ会"の会員になれたわけだ。いいなー(笑)」 

 

俺のフレンチ

俺のイタリアン

そして、"俺のメガネを選ぶ会"

もしかすると、銀座に集中出店している俺のシリーズのレストランへ連れていき、伏線回収する粋な計らいを聡太先生は狙っているのかもしれない...

と僕くらいの教養があればこのスーパーハイコンテクストなネタを読み解けるのだが、世の一般女性はそんなことよりこの回りくどい誘い方が気になってしょうがない。

 

ただここで指摘しておきたいのは、上から目線なのが問題ではなく保険をかけているのが問題なのだ。

聡太先生がわざわざ"俺のメガネを選ぶ会"を催した意図は、断られてもデートではないのでノーダメージ風に自分を守ることにある。

よく恋愛では言い訳が大切と言われるが、それはあくまでも女にとっての言い訳であり、男にとっての言い訳ではない。

自分への言い訳をたっぷり用意してデートに誘ったがゆえに聡太先生はキモがられているのだ。

まあ恋愛プレイヤーとしては初級編の内容といったところだろう。

 

5.まやになぜりさこを誘ったか激詰めされる

そんな聡太先生の心の弱さを見透かしたまやは聡太先生を激詰めする。

 

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「なんでりっちゃんを誘ったの?」

「だって1人でメガネ買いに行って変なの選んだら嫌じゃん」

「じゃあ愛大(あいお)くんでもよかったじゃん」

「男ふたりでメガネ買いに行くの気持ち悪くね?」

「じゃあうちでもよかったじゃん」

「まやでもよかったよ、もちろん」

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「は?なんだそれ」

 

当然りさこが気になってるとは正直に言えずこうなる... 

なんだか聡太先生がかわいそうになってきた...(ToT)

 

6. もう死んでるのにわざわざ殺されにいく

りさこにドン引かれているにもかかわらず、聡太先生はそんなこと知る由もない。

なぜなら受け手の脳内シミュレーターが搭載されていないから。

なので、女子部屋に"俺のメガネを選ぶ会"の案内をりさこにしにいく。

また女子部屋っていう場所も悪かった。

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「メカネを買いに行くの日にち決めてなかったからいつ行けるのかなと思って」

 

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「聡太くんの性格的に自分に似合うメガネわかってそうだし、りさこが参加して選んでも無駄だなと思って。もしメガネ屋さんで本当に迷ったら写メ送って」

 

かなりオブラートに包んだ断り方。

さすがに聡太先生も気づいただろう。

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「オーケーオーケー、了解しました」

笑って必死に耐えるところが痛々しい。

いや本当に聡太先生がかわいそうになってきた。

非モテ時代の自分をみているようだ。 

 

そして聡太先生が帰った直後に女子会開催。

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ゆい「断っちゃってよかったのかな。まあでもいいよって言ったから大丈夫か」

りさこ「最初から行く気ないんだったら断った方がいいかなと」

まや「でも"自分で決めるなら決めるし"って言ってたからいいじゃん」

りさこ「言ってたね」

まや「じゃあ最初から誘うな(笑)」

全員「アハハハ」

 

これぞ女の暴力。恐ろしすぎ。。。

勘のいい男なら気づいてリスク回避できたが、やはり聡太先生は普通にデートにいけるものだと思い込んでいたのだろう。

イケメンゆえの自信が仇となる。イケメンバイアス。 

 

7.切り替えて今度はまやをデートに誘う

りさこにデートを断られてしまった聡太先生。

ここで驚くべき行動にでる。

なんと断られてすぐ違う女をデートに誘うのだ。 

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「まや、ビール工場いこうよ。三連休空いてるでしょ」

 

聡太先生がりさこ狙いだと思っていたまやは当然驚く。

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「なにいきなり。ビックリした」

 

恋愛工学でスタティスティカル・アービトラージという極めて重要な概念がある。すごく簡単にいえば、出会いの数が多ければ多いほど成功の確率が高まるのだから、試行回数をとにかく増やせという考え方のことだ。もちろんこの戦略にはうまくいかなかったときの評判リスクが伴うため、同一コミュニティに属さない女性にアプローチすることが大前提である。

テラスハウスのように閉じたコミュニティでミスると即座にその情報は共有されるのでむしろやらない方が得策だ。こういう閉じたコミュニティの女にアプローチする際は、間接スペックアピールにより、相手からの強い脈ありサインが出るまで待つのがセオリーといえる。

ただこれは結構難しくて上級者向きのプレースタイル。

 

ではなぜ聡太先生はテラスハウス内でこんなことをしたのだろうか。

おそらく最も有力な説は、りさこに断られたてもおれは別にダメージ食らってないよとアピールしたかったのではないだろうか。

「おれは誰でもカジュアルにデートする。だからりさこに断られても別にダメージではない。なぜならデートではなく"おれのメガネを選ぶ会"だから」

そう言いたかったのではないだろうか。

 

8.謎のビール工場デート

結果、まやとデートにいくわけだが、もうビール工場デートなんぞどうでもいい。

デート終わりにまやは"俺のメガネを選ぶ会"について、きちんとフィードバックしてくれる。

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「りっちゃんメガネを探しにいくのはよかったんだけど、誘い方がよくなかったみたい。上から目線の誘い方がよくなかったんだって」

フィードバックする側からしたら、恨まれるかもしれないので全くメリットはないのだが、まやは良くも悪くも素直ないい子なのである。

 

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 「あっ、その、なんか...俺のガチの誘いみたいな?別に行っても行かなくてもいいぐらいの誘い方だからこそ...乱雑な(誘い方になったんだよ)」

もう言い訳を極めるとここまでくるのか。

しかも空気が全く読めない聡太先生は、高度は新たに「おいしいビールを飲むグラスを作りに行く会」を発足してしまう。

 

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「今度おいしいビールを飲むグラスを作りに行く会」

もう聡太先生は拒絶される恐怖で、会を作らずにデートに誘うことができないのだろう。

会発足依存症...

そして、この暴走はいつまで続くのだろうか...

 

9.まやを「おいしいビールを飲むグラスを作りに行く会」に誘うも...

りさこに断られた聡太先生はターゲットをまやに変更。

恋愛工学でいうところのスタティスティカル・アービトラージテラスハウス内で実践するもここはテラスハウスである。

あらゆる情報が筒抜けなのだ(笑)。

にもかかわらず、聡太先生は暴走は止まらない。 

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「次グラスを作りに行くの付き合ってほしい」

 

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「軽井沢ってあんのかな?」

こ、これは...確度95%の脈なしサイン (゚A゚;)

日々鍛錬を積めば脈ありサインだけでなく、脈なしサインも読めるようになる。

 

恋愛シーンで必要な観察力とはなにか~脈ありサインの読み取り方と応え方~

 

こういうときは「ちょっと探してあったらまた連絡するわ」とフェーズアウトするのが無難だろう。

リスクコントロールのうまいプレイヤーは引き際もスマートなのだ。

しかし、これまでの行動から聡太先生がそんな機転の効いたことができるわけでもなく...

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「調べたらあるって書いてあった」

「あっ、調べたんだ...(察してくれ行きたくないんだ)」※()内はオンクの妄想

「調べた調べた」

まさに敏腕刑事の取り調べのような聡太先生の裏取り。

いくらDon't Be EvilなGoogleのサービスと使っても、使い方を間違えるとときにそれは受け手にとってEvilとなりうる。

 

そして、痺れを切らしたまやから120%の脈なしサインが放たれる。

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「あまり集中して物作ることできなそう、うち」

 

さすがにこれで気づいただろう。。。

聡太先生、ここはひとまず退散しよう。

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「じゃあ何か別案を考えさせていただきますか」

 

そ、そうじゃねえ!!おまえとは行きたくないんだ!!

いったん落ち着け!!落ち着くんだ聡太先生!!

僕は先生にまだ死んでほしくない。

テラスハウスだって新メンバーが入ってくる。

そうしたらまた仕切り直せばいいじゃないか。

 

まやはやさしい。

そんな聡太先生に今度は200%の脈なしサインを送る。

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「えーマジで?そうなんだー(半笑い)」

 

人間は窮地に立たされるとその状況を受け入れられず呆れて笑う。

そういえば、りさこのときも。。。

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「呆れて笑い出す」を新たに脈なしサインとしてインストールしました。

 

で、その日は強引に乗り切るがやはり次の日こうなる。

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「最近海斗にも誘われてるし、あまり2人並行して出かけたりするの好きじゃないんだよね。(おでかけなしでお願いします)」

これでテラスハウスして連続して2人に拒絶されたことになる。

聡太先生のメンタルは大丈夫だろうか。

 

10.逃げのテラスハウス卒業

 男子メンバーの海斗をスケボーに誘った聡太先生。

そこで海斗にテラスハウスを卒業することを伝える。

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「今週末くらいに卒業しようかと思って」

えっ、急だな。そうやってこれまで仕事もやめたのか。

で、理由は?

 

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「なんとなく当初の目的を俺の中で達成しつつあるというか」

そうか、聡太先生がテラスハウスに入った目的は恋愛をすることではなかったんだ。

本業であるスマホゲームアプリ開発のためのアイデア探しという目的でテラスハウスに入居したのだ。

そのへんのチャラチャラしたやつらとは違う。

(アイデア探しならもっと他の方法あるだろ、という指摘は受け付けない)

つまり、2人にフラれようが関係ない。

非モテのクリエイティビティは世界をよりよい方向へアップデートする。

テラスハウスを機に素晴らしいアイデアを世に生み出せたらならどれだけフラれようが全然OK。

 

かつての翔平ちゃんもそうだった。

翔平ちゃんは聖南さんにフラれた次の日に書いた曲がそれなりにヒットし、大きく羽ばたいた。

非モテはフラれるとクリエイティブになり、その結果大きな一歩を踏み出すのだ。

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またしてもテラスハウスはこのパターンか。

聡太先生、頑張っておもしろいゲームアプリをリリースしてください。

僕はスマホゲームは一切やらないけど聡太先生のことは心の奥底から応援しています。

目指せ第2のパズドラ

こっそりドルコスト平均法でミクシーの株も買っておきます。

 

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「”これだ”っていうアイデアを思いついたわけではないんだけど」

えっ、ちょ、おま...また嘘つきかよ....( ´゚д゚`)

 

残念すぎる...

まあひとことでいえば、逃げの卒業である。

女2人にフラれ、居場所がなくなったテラスハウスから一刻も早く聡太先生はでていきたかったのだろう。

ただ今回の聡太先生の恋愛がテラスハウスではなく、外部の恋愛市場における活動ならどうだっただろう。

スタティスティカル・アービトラージは機能したはずだし、顔射しで何人かセックスできていたはずである。

スタティスティカル・アービトラージをシェアハウス内でやると、どうしようもない状況に陥ってしまうのだ。

わかってはいたが実に残念。。。

 

なぜ聡太先生はこうなってしまったのか

ではなぜこうなってしまったのだろうか。

ここでは単に聡太先生個人を責めるのではなく、そのメカニズムを考えてみたい。

 

聡太先生はこれまで拒絶を恐れ、拒絶されないための保険をかけた言動や行動を度々繰り返してきた。

ただこれは非モテプレイヤーにはよくある現象である。

それを差し引いたとしても元ジュノンボーイのイケメンアドバンテージがあるから普通はなんとかなるはずだ。

でもそうはならなかった。

これは恋愛工学のテクニカルがどうこうの前の一般的なコミュニケーションの問題といえる。

聡太先生の最も大きな特徴は、コミュニケーションにおける受け手の脳内シミュレータがまるで存在しなかったことである。

おそらくちゃんとNetflixをみればわかるのだが、聡太先生はマジで気づいていない。

当然会話してて受け手が「ん?」となってることにも気づいていないし、もしかしたら自分への言い訳を連発していることにも気づいていない可能性だってある。

 

受け手の脳内シミュレータはいつどのように作られるのか

ではなぜ聡太先生には受け手の脳内シミュレータが全くインストールされていなかったのか。

 

それは僕ら人間がどのように学習するかを考えてみるとわかりやすい。

 

僕ら人間は試行した結果をフィードバックとして獲得し学習する。

例えば、ある男の子が太った女の子を向かって「おいデブ」と言ったとしよう。

彼女がデブであることは紛れもない真実である。体脂肪率BMI、表面積、着ている洋服のサイズ、食べる食事の量...なにからなにをとってみても客観的な根拠があるデブだ。

しかし、当然このデブは、自分に浴びせられた「デブ」発言に傷つき、悲しい表情をしたり、泣いたりするだろう。

このフィードバックにもとに男の子は「本当のことでもデブにデブと言うと受け手を悲しませることになるんだ」と学習するのである。

このコミュニケーションにおける試行を積み重ねるにつれ、男の子は「ではぽっちゃりはセーフなのか」や「逆にめちゃくちゃ痩せてるねはどうだろう。」みたいな仮説を検証し、少しずつ受け手の脳内シミュレータがインストールされていくのである。

これが進むと、複数人の関係性や時間軸といった変数が増えていき、よりハイコンテクストな状況でも、その情報が伝わったとき、受け手はどう認知し、どのような感情になり、どう行動するかが正確にシミュレートできるようになるのだ。

これがいわゆる"空気が読める"状態である。

意識していようがいまいが、誰もがこうしてプロセスを経て受け手の脳内シミュレータを獲得していく。

 

テラスハウスからみえて聡太先生のリーマン像

こう考えると今回の聡太先生の事例もうまく説明できる。

圧倒的にこのコミュニケーションにおける試行回数とフィードバックが足りないのだ。

もちろん足りないのにも理由がある。

 

二十歳そこらの若者はものすごく狭い小さなコミュニティの中で生きている。

今は昔に比べるとまだましだが、若者はそれぞれそのコミュニティのカーストの上位を狙うことが生存戦略として最適解となる。そこで使われたのが聡太先生ジュノンボーイという肩書きだろう。

ジュノンボーイという肩書きにつられ、聡太先生にはいろんな人間が近づいてくる。ジュノンボーイの友だちや彼女であることで、自分もカーストの上位にいられるからである。

当然そうなると、まわりの人達は聡太先生の空気読めないことや会話がつまらないことをいじったり指摘したりはしない。そんなことしたらイケメンコミュニティから仲間はずれにされてしまうからだ。

こうして、聡太先生は負のフィードバックを獲得できないまま大人になる。

もっと大雑把な言い方をすると、ろくに失敗らしい失敗をしないまま大人になる。

大人になればなるほど良い年して失敗するのが怖くなるからさらに失敗しそうなシーンを避ける。

この失敗逃走スパイラルゆえに、次から次に仕事を変え、今に至ったのではないか。

 

もちろんこれは僕の勝手な憶測に過ぎない。

ただ聡太先生はテラスハウス卒業を決めた後、上司にその旨を報告しているのだが、そのとき上司の発言からも推察できる。

 

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「俺泥にまみれた河野さんがみられると思って楽しみにしてたのに」

「河野さんを大きく育てると思ってたんだよ」

「もったいないなぁ」

これはわかりやすくいえば「お前にはもっと失敗して負のフィードバックをたくさん獲得してほしかった」ということだ。

この上司の聡太先生に対する理解は、表現こそ違えど僕とかなり近しいものだったのではないだろうか。

 

・空気が読めない

・言い訳ばかりする

・厳しい状況ですぐ逃げ出す

こうした今までのリーマン像から脱するきっかけを掴んでほしい。

上司は聡太先生のテラスハウス入居にこうした期待を抱き応援してくれていたのかもしれない。 

 

経験値の9割は失敗で構成されている

"失敗"という解釈はものすごくネガティブに捉えられてがちだが、結局のところ経験値の9割くらいは失敗で構成されている。

声をかけるも無視され、スマホを出すもLINE交換を拒否され、レストランを予約するもデートをドタキャンされる。

顧客に提案するも失注し、プロジェクトを炎上させ、ソフトウェアにバグを埋め込む。

恋愛も仕事もこうした経験をひとつずつ積み、僕らは少しずつ前に進む。

失敗は恐れるものではなく、経験値を獲得するもの。

いくつになっても新たなことにチャレンジし、失敗を受け入れ、オレゴミ感を大切にしていこうじゃないか。

 

おしまい

 

参考

Terrace House: Opening New Doors | Netflix Official Site

ロジカル恋愛論|オンク|note