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なぜLINEのスタンプを使うのは古いのか

みなさまのおかげもあり、某高級ビジネス誌にデビューすることができました。

nikkan-spa.jp

 

恋愛サイエンティストのオンク氏も「LINEのスタンプを使うのは古い」と断言。

 

さて、今回は本誌では語られてない「LINEのスタンプを使うのは古い」理由を記しておきたい。

 

実は僕もつい1年ほど前まで、女ウケするLINEスタンプを必死におっかけていた。

プレ・セックス・ピリオドで下手にスタンプを使い過ぎてはいけないという前提をおいたうえで、あえて選ぶなら有料スタンプで喜怒哀楽の感情がわかりやすく、思わず笑顔になってしまうようなかわいいスタンプがベターです。有料といっても100円や200円なので投資としては全然無視できるレベルです。あととりあえず無料はダサいのでやめましょう。これもやりすぎると男らしさが半減するので人気ランキングから自分のキャラにあいそうなものか有名どころを2、3個もっておけば十分かと思います。具体的には、今ならポケモン、うさまるあたりが無難ですかね。ー週刊恋愛サロン第8号 LINE入門

しかしながら、こうした具体的なテクニックは簡単に模倣できる。

男たちが必死にモテるスタンプを探していくうちに、モテるスタンプは世の中にありふれ、それはいつしかモテないスタンプへと変わっていく。

女はいろんな男から大量のうさまるを受信することになる。

 

そもそもモテは相対的なものである。

小学校のとき運動できる男がモテたのも、中学のときヤンキーがモテたのも、高校のとき勉強できる男がモテたのもそれらは全て限られたコミュニティの中で相対的に他の男よりもある特定の物差しにおいて優位にたっていたからだ。

 

女は「特別な男」を求める生き物である。

女の男に比べて生殖コストが高いからだ。

男は毎日精子をつくれるため、子孫繁栄されるにはバラ巻き戦略が最適となる。生殖能力の高いそこそこ若くて肌がきれいでかわいい女に手当たり次第アプローチするのは合理的な戦略なのである。

それに比べ、女は妊娠、さらに子育てと生殖に多大なコストが必要になる。そのため子孫繁栄してくれるような優秀な遺伝子を選び抜かなければならない。

つまり、男が量を求めるの対し、女は質を求めるのである。

質が良いとは、あくまでも他の男に比べて質がいいわけであって、彼女らになにか絶対的な判断基準があるわけではない。

彼女らは、他に比べて「良い違いがある男」が好きなのだ。

 

これはもはや人類普遍の法則といっていいだろう。

攻殻機動隊のように電脳化や義体化されない限り、女はこれからも「特別な男」を求め続ける。 

 

ということは、モテ続けるには彼女らにとって「特別な男」であり続けなければならない。

しかし、モテるテクニックを負い続けるとここに不都合なことが起こる。

 

じゃがりこ落としたか聞けばオープンできる」→じゃがりこ男が世にあふれる

「前髪をあげてジェルったらモテる」→前髪ジェル男が世にあふれる

「ホワイトデーにブランドのコットンをプレゼントしたらモテる」→コットン綿男が世にあふれる

 

モテるためにやっていたはずの行動が返って「特別な男」から遠ざけるのである。

要するに、全てのモテるテクニックはコモディティ化する。

 

ではどうすればいいのだろうか。

僕らは変わり続けるテクニックを死ぬまで追い続けなければならないのか。

いや違う。

モテ続けるためには、むしろ表面的なテクニックに捕らわれてはいけない。

テクニックよりもその背後にある原理・原則、さらにはそれらに対し自らの世界観をもってアップデートしていかなければならないのだ。

 

テクニック的なものなど、色褪せない原理・原則さえ理解しておけばいくらでもつくり出せる。

さらにそこに自らの世界観をふまえれば、それがオリジナリティにも繋がる。 

 

目先のモテに目がくらむとどうしてもすぐ役に立つ具体的なテクニックに目がいきがちだが、そこをあえてぐっとこらえて抽象的な原理や原則をおさえ、自分にあったモテ方を探していく方がかえって近道なのかもしれない。 

 

 

おしまい

  

参考