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「で、それって儲かるの?」とすぐ聞いちゃうオジサンはひとまず革命のファンファーレを読もう

「で、それって儲かるの?」

 

僕らのチームが考えた社内ベンチャーの企画は、オジサン役員のこのひとことで非承認となった。

まあ簡単にいうと予算がとれなかったわけだ。

 

ちなみに社内ベンチャーってなんぞという人はこちら↓

社内ベンチャー(しゃないベンチャー、英:intrapreneurship)とは企業が社内に設置している、あたかも独立のベンチャー企業のように新規事業を行う部門。 社内ベンチャーは自主的に行うという形で運営され、それに対して上部は全面的にバックアップしている。ー社内ベンチャー - Wikipedia

  

確かに ざっくりとしたビジネスモデルは考えていたが、その事業がお金を稼ぎ出すまでの道筋やその実現性をきれいに描けていたとはいえない。

理由は単純でとりあえず先に人と惹きつける魅力的なプロダクトやサービスを生み出しておいてマネタイズは後からでも余裕で実現可能だと考えていたからだ。

価値→金ではなく金→価値でいこうとするから、せっかくつくったおもしろいものが利害に歪められてうんこプロダクトやうんこサービスになり下がる。

 

こういうと、人間に備わった二元論的思考や「金は汚いもの」という洗脳的思想(俗にうんこフレームワークという)がはたらき、「ロマンとソロバンでいうところのソロバンばかり考えてるオジサンはクソ!」と過度な一般化をしがちだが、それは少しズレている。

 

結局お金と価値はどちらも大切であって、単に順番の問題なのである。

最初からマネタイズしようとすればうんこサービスに成り下がり人は集まらないけど、イケてるサービスを続けるためにはお金が必要だ。

要するに、事業を大きく育てたいのなら、この「価値→信用→お金」という順番を守るのが鉄則なのではないだろうか。

 

みたいなことを考えていたら、ちょうどキングコング西野さんも同じことを言っていた。

価値があるモノ(無料ではないモノ)を無料公開しているから、ファンが生まれ、巡り巡って、その声優さんにお金が落ちているわけだ。(中略)  一見無料のようだが、その実、マネタイズのタイミングを後ろにズラしているだけの話。入り口を無料にすることで、更に大きな見返りを狙っている。時間差でお金は発生しているのだ。ー革命のファンファーレ 現代のお金と広告, 西野 亮廣

 というわけで、僕はこの本を役員のオジサンたちに渡してこようと思います。

  

 

おしまい

 

参考