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うかつに忘年会を楽しみにしてはいけない。"非日常"推しに対する違和感

忘年会。

 

それはサラリーマンにとって、年に一度の盛大なイベントである。

(一度と言ってもメンバーを変えて何度も開催するのだが。。。)

幹事を担当する若手社員にとっては、これで評価が決まったりするわけだから、普段の仕事よりも忘年会タスクのプライオリティは圧倒的に高くなる。

 

忘年会は地獄絵図

そして、毎年この時期になると、普段まったく話したことすらないかわいい後輩が声をかけてくる、という一見逆ナンのような不思議な現象が起こる。

 

「あの...忘年会出席しませんか?人集まらなくて...」

 

忘年会を楽しみにしているおっさんたちから圧力をうけたのだろう。

欠席予定の人皆に頼んで回っているのだ。

 

かつて僕にも忘年会の幹事をしていたピュアな時期はあった。

しかし、そこで目の当たりにしたのは、 

・過去の栄光に永遠と語り続ける武勇伝JJI

・激務自慢に精を出すオレスゴイマネージャ

・まだそこまでオラオラできないがゆえに若手社員に心無いダメ出し心無い中堅社員から若手社員へのダメだし

という地獄絵図だった。

その記憶はいまでも鮮明に覚えている。

 

忘年会の目的とは 

忘年会とは、誰かが優越性を誇示するためにやるものなのだろうか。

そもそも忘年会は何のためにやるものだろう。 

忘年会(ぼうねんかい)とは年末に催される宴会の事である。一般的には、その年の苦労を忘れるために執り行われる宴会について言う。宗教的意味付けや、特定行事様式の無い日本の風俗の一種である。(Wikipediaより

 

"その年の苦労を忘れるために"

 

そう、忘年会は「苦労があること」が前提なのだ。

苦労に苦労を重ねた人たちが苦労を忘れるために催される飲み会なのである。

なぜおっさんがこれほどまでに忘年会を楽しみしているのか、僕はようやく腹の底から理解できた。

ろくに苦労してない自分にはそもそも忘年会への参加資格がなかったのかもしれない。

 

「忘年会好きおっさん」と「ここではないどこかへ連れてって系女子」の共通点

さて、ナンパをしていると、女性という生き物への理解がどんどん深まっていく。

そのなかで特に即日ゴールになりやすい子として、「ここではないどこかへ連れって系女子」というタイプがときどきいる。

 

彼女らの特徴は

・仕事が嫌い

・感情の起伏が激しい

・怪しいビジネスにハマりやすい

・結婚式の二次会(または帰りの女子会)で飲み過ぎる

・週末は「ウェーイwww」しないとなんだかもったいない気がする

などである。

 

要するに、ドリカムより西野カナに共感を覚えてしまうような子たちだ。

彼女らの日常はひどく退屈で楽しいことがまるでないので、"非日常"という言葉に弱い。

退屈な日常を離れ、どこか楽しい非日常を満喫したい。

いつも心の奥底でそう思ってるがゆえに「ここではないどこかへ連れてって系女子」なのである。

 

それで忘年会を楽しみにしてるおっさんはこの「ここではないどこかへ連れって系女子」に似てはいないだろうか。

彼らの日常は退屈で埋め尽くされているのだ。

毎日満員電車にゆられ、夜遅くまで働き、土日休んでまた月曜から出社する。

同じことの繰り返しに飽き、日常に意義や楽しさを見出だせないでいる。

そこでなんとか忘年会という"非日常"に楽しみを見出しているのではないだろうか。

 

日常の代償として楽しい非日常を追い求めるようでは根本的に人生は改善されない。

いま目の前にあるこの日常を楽しみに変えることでしか退屈な日常からは抜け出せない。 

 

まあとにかく楽しくやることだ。

 

 おしまい

 

 

参考文献