恋愛工学で解説するテラスハウス(てっちゃんの事例②vsゆいちゃん)〜非モテのアプローチに好き放題指摘してみた〜
人気シリーズ第4弾。
前回記事はこちら↓
今回もミスターテラハてっちゃんの事例で劇場版。
テラスハウス終了と知らされててっちゃんが退居しようとしところに、
ひとりの女性がテラスハウスを訪れる。
「今日からテラスハウスに入居する者なんですが。もうちょっとだけ一緒に住んでくれませんかね…?」
「えっ…テラスハウスもう終わりででるんですよおれ」
と言いつつも、部屋に戻される。
「テラスハウスまだ続くみたいで。あたし今日から入居することになった松川佑依子(以下ゆいちゃんという)と申します。よかったらもうちょっとだけ一緒に住んでくれませんか?」
「は、ははは、はい(-∀-)デレー」
「大丈夫ですか?よかった(^^)/」
もちろん番組の企画とはいえど、セックス不足の男に中の上〜の女をあてがうと普通こうなる。
ちなみに中の上〜の女が急にあらわれたり、話しかけてきたりしたときは、
基本的にマルチ商法の勧誘か乞食ガールではないか、と疑う習慣を身につけよう。
そして、そんなことはまったく思わない心の綺麗なてっちゃんにとって、
美女が夕飯をつくってくれるという夢のようなひとときが訪れる。
もしかすると、このテラスハウス劇場版は
非モテ男の夢を具現化した作品なのかもしれない。
「どんな人が好きなの?」
「今まで好きな男性に浮気されたり、ほんとは彼女いたりしたからまじめな人かな」
これを聞いて、てっちゃんは「誠実なおれならば幸せにできるはず…」と思い始める。
そして、その他の新メンバーも続々と入居する。
もちろんここは映画をおもしろくするためにてっちゃんの恋敵も登場する。
フジテレビが送り込んだ刺客、編集作家の小田部仁くん(以下おたべという)。
あれ、サッカー日本代表の遠藤選手じゃないよね(´-`).。oO
パッとみたところ、てっちゃんにはちょうど良いレベルのライバルのようだ。
①おたべの先制攻撃。ランチデートに誘う
「てっちゃんとかさ、どうなの?仲良くなれた?」
「てっちゃん話しててすごく楽しいよ。ただ男の人を誘ったり自分からはできないんだよね。だからじんくん(おたべのこと)が誘ってくれてうれしかった。」
「おれも話したかったんだよね。どういう人がタイプなの?」
「まじめな人がいい。今までの彼氏全員浮気されてるから。じんくんってすごくまじめだよね。」
女の子が「まじめな人が好き」や「誠実な人がタイプ」と言っているときは、
そのステートメント自体になにも意味はない。
適当にバックトラックしながら、非言語コミュニケーション(しぐさや表情、動作など)に注目しておこう。
②てっちゃんの反撃。もんじゃ焼きデートに誘う
当然負けじとてっちゃんももんじゃ焼きデートへ。
「来週から2週間バングラディッシュに仕事でいっちゃうんだよね。」
「えっ、てっちゃんないとさびしい」
そして。。。
鉄板イチャイチャ。
んー、やや不自然な気がする(´-`).。oO
やはり横並びのカウンター席やソファー席で
微妙に触れ合うくらいの物理的距離を保ちながら
タイミングをみて、さっと手をつなぐのが自然ではないだろうか。
③てっちゃんからおたべに宣戦布告
鉄板イチャイチャで一歩リードしたてっちゃんからおたべに宣戦布告。
「昨日ゆいちゃんとご飯いったんだよ。楽しかったよ(`ー´〃) ドヤッ」
「そ、そうか。昨日ふたりが遅かったのはそういうとこだったのか。。。(;^ν^)ぐぬぬ」
牽制しあうふたり。
今回こそは手応えある感じでドヤ顔のてっちゃん。
しかし、女子部屋では思いもよらぬ会話がなされていた。
「こないだご飯行ったときは話しやすくてすごく楽しかったけど、なんか噂によると、てっちゃんキャバクラやクラブに行ってドヤってるらしい。だから、ちょっと違うかなって。2週間いなくて今はちょうどいいかも。」
キャバクラでドヤってる会社の上司や先輩に
このシーンだけ観せてもいいかもしれない。(´-`).。oO
④おたべもすかさずデートに誘い応戦
これをチャンスとばかりに女子部屋へオーバーラップしたおたべ。
「ゆいちゃんさあ、デートいかない?」
「じんくんとふたりが嫌なわけじゃないけど、3人とか4人でがいいな」
「おれは2人でいきたいな。まあどうしてもっていうなら。。。そうしよっか。」
「ありがとう。ごめんね。」
おたべ撃沈。
しかし、直接法でのデート打診は、テラハでは初めての事例ではないだろうか。
直接法と間接法の復習については以下を参照。
広い意味では、共通の趣味とか、最初にセクシャルな意味を持たせずに女子と仲良くなり、最終的にセックスをしようというアプローチが間接法です。フレンドシップ戦略ですね。直接法では、セックスをしたいからデートしたい、という意思を明らかにした上で、女子と仲良くなろうと努力します。ー週刊金融日記 第46号 直接法と間接法
it-warrior-onc-onclog.hatenablog.com
次の日もめげずにおたべは女子部屋へオーバーラップ。
直接法の使い手だけあって、やはりアグレッシブなタイプのようだ。
「やっぱりゆいちゃんと二人でデートしたいなって思ってる。前デート行ってすごく楽しかったしさ。これからも二人でご飯いったり…(うだうだなんたらかんたら)。もっとゆいちゃんのこと知りたいなと思って。おれのわがままみたいで申し訳ないと思うんだけど明日はふたりで行きたいな。」
政治家の演説みてても同じこと思うんだけど、
こういうときは結論から言ってほしい!
"うだうだなんたらかんたら"って編集してしまった。(笑)
おたべは直接法でグイグイ誘ってるが、はっきりいって、
直接法がワークするのは、Attractionフェーズで女の子からの食いつきがある、
すなわちある程度の脈ありサインが読み取れたときのみである。
恋愛シーンで必要な観察力とはなにか~脈ありサインの読み取り方と応え方~|オンク|note
キャラにもよるが、直接法で誘ったところで
基本的にはデートに応じてくれる可能性は下がるだけで、
スクリーニングという意味合い以外にうれしいことはほとんどない。
よって、
間接法で誘う→OKならLINEですぐに直接法に移行しておくのがベスト、
というのが個人的な見解だ。
またこのやり方は、ステルス系の声かけと組み合わせると
非常に効果的なのでぜひ一度お試しを。
あとおたべは「申し訳ない」ってワードを発してるけど、
なにひとつ申し訳ないことはしてないので謝る必要なし。
しかし、ゆいちゃんから意外な反応が返ってくる。
「じゃあ明日は楽しくふたりでいこうか。コロコロ変わってごめんね。」
世間一般の視聴者たちは
「おたべの真摯な気持ちが伝わったんだ。よかった。女心は秋の空。」
と思うかもしれない。
普通のプレーヤーであれば、ここで違和感を感じるはずだ。
本来であれば、一貫性の原理(過去の発言や行動との一貫性を保とうとする習性)がはたらき、
昨日と同じように断られるのがセオリーだからだ。
この2日間でおたべが急激にイケメンになったり、
なにか誘導や説得のテクニックでふたりの距離が縮まったわけではないということを考えると、
おたべ以外に向けた動機があることを疑うべきだ。
まあおそらくテレビ的なやつである。
これまで恋愛工学で読み解くテラスハウスシリーズでは、
「テレビだから」という理由は一切使ってこなかったが、
今回の件に関しては、それ以外説明がつかない。
思いついたところで的外れな説明になりそうなので
今回のみは「テレビだから」という理由を使わせてほしい。(笑)
そして、この仮説は見事に的中する。
「こんなにちゃんと言われたことないから。。。ぐすん(泣)」
はい、よく見ましょう。涙がでていません。
女の子がお涙ちょうだい戦略を駆使してきたときは、
その瞬間に涙が本当にでているかを観察するのもいいが、
その動機を考えてみればわかりやすい。
普通に考えて、これまでデートを断り続けた男に好意がある旨をしつこく伝えられて、
本当に涙がでるほどうれしいだろうか。
答えはNOだ。ただただ恐ろしいだけ。一歩間違えばストーカーである。
落ち着いて普通に考えればわかることであっても、
人は恋愛という分野だけは特別だと思ってしまうのだ。。。
そして、デートへ。
「無理して来てもらっちゃってのんかなと思って、プレゼント用意したんだけど」
プレゼント攻撃。中身はストール。
プレゼントを贈るときは、高価だが受け取る女にとって価値がないものを遅れ、というのが恋愛工学でいったところのセオリーである。
it-warrior-onc-onclog.hatenablog.com
なにもないのにいきなりプレゼントするのもアレだが、そもそもマインドがまずい。。。
このほかにも「楽しい?」と聞いたり「ごめんね」と謎の謝りがあったりと、
やっぱりダメ。いや、ほんと全然ダメ。
自分自身の魅力ではなく、モノやお金に頼るお金持ちが
女の子の心をつかめているか考えてみれば答えは簡単だ。
というわけで、バイブルともいえる『ザ・ゲーム』のこの一節を胸に刻んでおこう。
自分は女にとって魅力的なんだと信じること。自分自身の現実で生きること。他人が俺をどう思っているか気にするのをやめること。強く、自信にあふれ、神秘性と奥深さをもって、話したり行動したりすること。性的な拒絶に対する自分の恐れを克服すること。
⑤さらに負けじとてっちゃんも応戦しデートに誘うも。。。
海外出張から帰ってきた、てっちゃんも応戦する。
「ゆいちゃん今度デートいかない?」
「今はふたりで出かけれないかも。ごめん」
落ち込むてっちゃん。
そこにゆいちゃんから今の気持ちを伝えられる。
「女の子がいるようなお店でお酒飲んだりするの噂で聞いて、てっちゃんのこと少し違うかなって」
さらに落ち込むてっちゃん。
ちょっとかわいいなてっちゃん。笑
そして、リベンジ。
「女の子がいるようなお店でお酒飲んだりして確かに調子にのってた。ゆいちゃんをがっかりさせないようにするから、もう一度デートしたい」
「ここでうんていうのよくないと思うからちゃんと考えるね」
てっちゃんチーン。。。
⑥おたべの攻撃!?ゆいちゃんのグラビア写真をゲット
てっちゃんのいるリビングでゆいちゃんのグラビア雑誌を開きながらおたべの攻撃。
※ゆいちゃんはOLだがグラビアアイドルとしても活動している
「ゆいちゃんこのグラビアすごいね。」
「いる?」
「えっ、もらっていいの?もらうもらう」
ちょ、おま、部屋に持って帰ってそのまま絶対オナ。。。( ゚д゚)ポカーン
グラビア雑誌で自信をつけた、おたべはさらに攻め込む。
「全然ご飯いけてないね。今度いこっか。」
「そうだね。」
しかし、おたべが部屋に戻るとてっちゃんも反撃。
「この前考えるって言ってたデートの誘い考えてくれた?」
「考えたけどやっぱデートいきたい。どこいこうかな。」
これも先ほどのおたべの件と同様、非常に違和感なのだが、
テレビなのでもちろんてっちゃんは気付かない。
⑦結局てっちゃんに軍配があがりドライブデートへ
まず海へ。
春や秋ならまだしも冬の海はちょっと寒すぎる。
それと、ちょっと歩きづらそう。
この日のゆいちゃんの服装をみると、バリバリにおしゃれしてキメてきてるので街デートにするなどTPOにあわせた場所を選ぼう。
どうしてもドライブデートで海に寄りたい場合は、ヒールだと歩きにくいので女の子の分のクロックスを持参しておこう。
そして、てっちゃんの以前のバイト先へ。
ゆいちゃんを元バイトの同僚たちに紹介するてっちゃん。
はっきり言おう。
奥さんでもない限り美女をリアルな世界のコミュニティに紹介するのはよくない。
美女と仲良くしているだけで世間からは嫉妬の感情を買うからだ。
足をひっぱり、引きづり降ろそうという日本文化ではこういうのはアピールしない方が無難だ。(ただし、ちょいブス以下なら可)
なかには美女と仲良くしてるのを妬み、共通の知人や女の子本人にあらぬ噂や決して言ってはならないことを言いふらすセンテンススプリングマンがいる。
僕は実際に何度かこのセンテンススプリングマンに身ぐるみ剥がされるた経験がある。
やはり美女をゲットしても黙っておくのが吉だと思う。
で、最後はなぜかつけ麺ディナー。
ちょ、おま、これポスト・セックス・ピリオト(セックスした後の期間)で使うやつ( ゚д゚)ポカーン
その日の夜、女子部屋でてっちゃんのデートが酷評される。
まとめるとこんな感じ。
・買ったばっかのヒールで海いくとか最低
・海いくなら事前に言ってくれ
・デートで夕飯つけ麺はありえない
ほらみてみろやー。
リアルな世界には、何の努力もしない今のままの自分の全てを認め、愛してくれる理想の人がどこかにいる、と夢物語を抱いてる人たちなぜかたくさんいる。
最初からありのままの自分を受け入れてくれると思ってはいけない。
ここで今度は組織心理学者アダム・グラント『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』の一節を胸に刻んでおこう。
弱みは見せても効果があるのは、周囲のひとびとに有能だと認められている場合にかぎることだ。
要するに、ここで言いたいのは
セックスして相手に認めてもらうまでは自分の価値を認めてもらえるようなデートをデザインしなければいけない、
ということだ。
まあ超簡単にいうと、独りよがりなデートはやめようということですね。はい。
⑧悲報。おたべ告白してないのにフラれる
「この間ご飯いこって行ってたけど、まだ行ってないよね。恋愛じゃなくてルームメイトの友達としてご飯いかない?」
「いろいろ思うことはあったけど、ゆいちゃんが考えたて決めたんならそれを尊重したい。おれはゆいちゃんのこと好きだったよ」
はい、告られてもないのにフラれるパターン。
そして、フラれた小田部からてっちゃんへエール。
「おれのことは友達としかみれないんだって。自分の気持ちをはっきりさせたかったからてっちゃんとはデートいくことにしたんだって。よかったな、てっちゃん。がんばれよ。」
小田部くんいい人ですね。
こうやって友達の成功を心から応援できる友達ってなかなかいない。
みんな美人を必死に取り合い、平気で友だちや同僚を蹴落としますからね。
自分の利害にかかわらず、まわりの人の成功を喜べる友だちは大事にしたいものです。
⑨いざ勝負のクリスマスデートで横浜へ
はい、やっとです。もうすぐ終わります。
ここでてっちゃんに奇跡のファインプレーをみせる。
「寒くない?マフラー貸すよ」
でた!『ラブ理論』でいうところのうわっつらカインドネス。
このへんの女の子がキュンとくるポイントは
恋愛サロンの恋愛に関する質問/相談をするスレでもまとめられてました。
モテる人ってこのへんのエスコートが自然にできてうまいんですよね。
そしてこれは特に普段エスコートされ慣れてないちょいブスには絶大な効果を発揮します。
で、横浜のモノリスというフレンチへ。
そして、ここでもやっぱり花束とプレゼント攻撃。
今回はバーバリーの手袋。
世の中にはプレゼント戦略やる男が多すぎる。
女の子にモノを買い与えていいのは、それがセックスの言い訳となるときだけと心得よう。
まともにやるとなにかモノをあげることによって、自分自身の魅力では勝負できない男だと認知されちゃうんだよなあ。
というわけで、レストランをでてからハンドテスト。
なんなくクリア!
めちゃくちゃ細かいけど、もう少し近づいた方がいいと思う。
そして、案の定このまま告白。
キスせずして告白するって、いたずらに成功(性交)率を下げちゃうんだよなあ。
これまた手厳しくて細かいけど、極力姿勢を正して背筋伸ばした方がいい。
自分もよくやっちゃうんだけど、前かがみや猫背というのは、相手に自信がない印象を与えることがわかっているし、自信がない行動をとることによって自分のマインドにも影響を及ぼしてしまう。
ある研究では、どのような体勢をとるかによってテストステロンの分泌量が変化することがわかっている。
てっちゃんもここは姿勢を正したり、自信ある行動や振る舞いを先にすることによって、自信あるマインドをつくりださなくてはいけない。
あと写真からはわからないけど、これコスモワールドみなとみらい駅側にある階段のようなとこ?に座ってるのでベンチあるとこの方がいい。
個人的には、ハンカチひいても地べたには座りたくないですね。
このへんだと、インターコンチネンタル横浜の裏に臨港パークという公園があるのでそこに行った方がいい。
「今日はゆいちゃんに伝えたいことがあって。ゆいちゃんのことが…好きです。付き合ってほしい。」
「一緒に過ごしててさ、21歳の男性ていうより男子て思ってて。まだ恋じゃない。」
「わかった。」
「こんなにしてもらったのにごめんね。」
てっちゃんの頑張りは報われなかった。
頑張ったから報われるのではなく、価値があるから報われるのだ。
つまり、てっちゃんは男としての価値を示せなかったわけですね。。。
振り返って今回の学びを整理してみよう
いろいろ書いたけどまとめると、
・自分は女にとって魅力的なんだというマインドをもて
・なにも考えてないプレゼント攻撃は逆効果
・魅力的に思ってもらえるようデートをデザインしよう
と、あんまり大したこと言ってない(笑)
てっちゃんは今回クリスマスデート頑張った末にフラれたわけなんだけど、似たような話どっかで聞いたことあるような。。。
あ、ケーゴさん(@Kgo_Number10)だ。(笑)
涙ちょちょ切れるエピソード。
『事実は小説よりも奇なり』ていうように、個人的には中途半端な作り物の恋愛話より、こっちの方が現実味があって好きですね。
おしまい
参考