恋愛工学で解説するテラスハウス(アーマンの事例)〜セックス・トリガー引かないとだいたいこうなる〜
人気シリーズ第2弾。
↓前回の事例はこちら
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今回のビタラフ・アルマンくん(以下アーマンという)。
ハワイからきた日本とイランのハーフで消防士志望。
まあわかりやすくいうとニート。
こういう人て、テストステロン高くてただいたいモテる。
しかも右腕の入れ墨がすごい。
EXILEとか地元のヤンキーとか、なぜか入れ墨を入れてる男はモテる人が多い。
実はその理由の最も有力な説として、ハンディキャップ仮説というものがある。
超簡単にいうと、ハンデをおっててもこれだけたくましいんだから優秀な遺伝子ですよ、というアピールのために入れ墨を入れているというのだ。そう考えると、確かに入れ墨ってある意味傷なわけだからそこから感染症を起こしやすいなどというハンデになる。
詳細は、「脳がシビれる心理学」を読んでほしいのだが、このハンディキャップ仮説は便利なもので、クジャクや女性の巨乳なんかについてもこれで簡単に説明できる。
・クジャクの羽が派手できれい→敵に見つかりやすいというハンデ
・女性の巨乳→維持するのに大変、生活するのに大きいし重くて邪魔というハンデ
要するに、明らかにハンデがありつつも、生淘汰されてないということは優秀な遺伝子の証左にもなるということ。
なにか自分に劣等感やハンデを感じる人はそうフレームを変えてみてもいいかもしれない。
本題に戻る。
で、今回の登場人物は女の子がふたり。
そう、みなさんが大好きな三角関係というやつ。
普通の会社員でたまにバリスタをやってる美月ちゃん(以下バリスタちゃんという)。
個人的には好き。や、どうでもいいか。
で、もうひとりが帽子デザイナーをしてるありさちゃん。
こ、こっちもいい(゚∀゚) !!てか帽子以外にもデザインすればいいのにいろいろ(´-`).。oO
でもこういうタイプって、意外と打算的だったり、清楚系ビッチだったりというケースも少なくないので要注意。
それでは、順にみていきましょう。
①バリスタちゃんとアーマンの鎌倉デート
バリスタちゃんはアーマンくんにタイプ落ち。
バリスタちゃんから積極的にアプローチする。
ちなみにタイプ落ちの場合は、いいところよりもいかに減点をゼロにするか、というのがゲーム運びで最も重要となる。
つまり、大きなミスしなければ普通にゴールできるということだ。
バリスタちゃんからナチュラルに誘導し、アーマンくんと鎌倉へドライブデート。
銭洗弁天いいですね。
で、その後ランチ。
ここで一口ちょうだいやってるけど、これ好プレー。
なぜかというと、
・認知1:最初のデートで一口ちょうだいした
・認知2:しかし、一口ちょうだいできるのは恋人や女友達などある程度親密な人
・認知3:アーマンとは親密な仲
という、認知的不協和の解消が起こるからだ。
この原理だと、キャラにもよるが、あ〜んとかもうまくいきそう。
ちなみに認知的不協和については、週刊金融日記 第127号でも議論されている。
で、買い物でおしゃれな洋服を買う。
最後に、サンセットをみにいく。
デート全体の設計としては時間使いすぎな気もするけど、特に減点ポイントもなさそうだったし、いい感じで問題なさそう。
「今回普通かよ!!つまんねえ(`ヘ´) クソガー」
と思ったそこのあなた。お待たせしました。おもしろいのはここからです。
②ありさちゃんが入居+宣戦布告
しかし、このままうまくいくかと思いきや、ありさちゃんが入居してくる。
実はありさちゃんもアーマンのこと気になっていて、入居してすぐさま高尾山に誘う。
(ほら、やっぱりアーマンみたいなこういうテストステロン高そうな人モテるでしょ?)
「高尾山のぼる?」
「うん、のぼるのぼる(-∀-)デレー」
これくらいかわいい女の子が誘えば普通の男は当然こうなる。
トッププレーヤーの恋愛工学生であれば、自分の手持ち案件と比較、検討のうえスクリーニングするが、世間の一般男性はそんなことは全くしないのだ。
そして、ありさちゃんは美月ちゃんに宣戦布告。
「アーマンと高尾山いくんだ。この前美月もアーマン気になるて言ってたから、ちゃんと言っときたくて」
こうして、アーマン争奪戦は幕をあけた。
ありさちゃんからのアプローチに、アーマンもあっさりありさちゃん狙いに変更します。
②ジムで戦ってるの観てもらうデート
アーマンからさらっとジムに誘って、軽く運動したあとに、スパーリングを観てもらう。
これ新しすぎ。こうやってアルファ感アピールすることもできるんですね。めちゃくちゃ使いづらいけど一応覚えとこう。(笑)
③高尾山デート。
はい、ハンドテストクリア。
④ランチデート
「今のところ気になってる人とかいるの?」
「いる…かな。」
「おれもいるよ、一応」
「うふふ(笑)」
こんな確認作業してる暇があったら、さっさとセックストライした方がいい。
この質問によって、なにもふたりの距離は縮まらない。
こうやって大事にいこうとすればするほど、意外とシュートチャンスを逃してしまうのが恋愛だ。
「鉄は熱いうちに打て」というが、まさに「膣は早いうちに突け」である。
というか、そもそも別に気になってる人がいようが彼氏がいようが、自分の方がイケてて全然余裕なマインドを持とう。
④キックボクシングの試合を観にきてもらう
試合当日の朝。なんとありさちゃんから衝撃の発言がなされる。
「勝ったらアーマンが行きたいとこどこでも連れてく(^^)」
えっ、ちょ、おま。。。( ゚д゚)
これは完全にホテル行ってもいいよ、というサインでないか(^Д^)ウマー
もし我らがキャプテンKgo(@Kgo_Number10)氏であれば、間違いなく渋谷の道玄坂と即答するだろう。(笑)
で、実際にアーマンは
「いいね、考えとくわ。勝ちます(`ー´〃) ドヤッ」
とあっさり答えていたのだが、ここは相手にセックスを意識させるような発言をした方がベターだ。とはいっても、直接ホテルといっていいかは本人のキャラによるので、相手の「ホテルなのでは?」と想起させるのがよさそう。
「えっ、本当にどこでも?(笑)んー…。ちゃんと約束は守ってね(さわやかな笑顔で)」
くらいに含みを持たせておくのがよいと思う。前回の記事でも書いたが、ちゃんと異性として意識させるためにどうすするか、というフレームをもち、失敗をおそれず一歩ふみこもう。
そして、ちゃんと試合に勝利する。
よし、ここでついに「ホテルいこう」でるか。
「どっか連れて行ってくれるっていってたじゃん。よみうりランド行きたい。」
えっ。。。( ゚д゚)ポカーン
ちょい貧乏な家庭に育った子供かよ!!(笑)
※ちょい貧乏な家庭に育つと、気を使ってあえてディズニーとは言わないという意図
⑤よみうりランドデート
というわけで、よみうりランドになった。
ここは冬にいくとイルミネーションがきれい。というわけで、やはり観覧車に乗る。
で、アーマンからありさちゃんへサプライズでクリスマスプレゼント!!
プレゼントのマフラーに喜ぶありさちゃん。
ちなみに恋愛工学ではプレゼントはどうするかという議論はかなりしつくされていて、以下のような結論が導き出されている。
幸いなことに、この極めて数学的な論文の結論は非常にシンプルだ。自分の財力と誠実さを示して、女子とセックスがしたいなら、「高価だが受け取る女子にとっては価値がないプレゼントを贈れ」ということである(引用元:週刊金融日記 第75号)
と、考えるとマフラーはイマイチといえる。セオリーでいえば、やはりディナーや花束が妥当だろう。
で、このデート自体はどうかというと、セックスまでの動線も確保しづらいし、なにしろ時間がかかるので、やはり圧倒的にセク後のポスト・セックス・ピリオド向け。
どうしても、プレ・セックス・ピリオドで使うのであれば、イルミネーション→観覧車→キスで次回に繋げるorラブホイン、くらいの戦略のがワークしそう。
⑥カレッタ汐留でクリスマスデート
もういい加減デート多すぎないか?
まとめるのがめんどくさくなってきた(笑)
とりあえずセックスすればいいのに。(笑)
恋愛工学知らなかったら、こんなことも思わないんだろな。
知識が増えたからといって幸せになれるとは限らない。
というわけで、やっと物語は佳境に差し掛かる。
クリスマスにイルミネーションを観に行く。
この密着感。
まさに物理的な距離は心の距離。
ゴールまであとわずか。
ついにイルミネーションがきれいな場所でアーマンくんから告白。
「ありさがすごい大好き。おれの彼女になってよ」
「最近意識してみてたんだけど。居心地いいし楽しいんだけど今の関係壊したくないんだと思う。家族や兄弟、友達みたいな感じの感情になってきちゃったかも」
「わかった。ありがとう。。。」
えっ、ちょ、おま。。。( ゚д゚)ポカーン(このあとふたりはどんな感じまで家まで帰ったんだろう(´-`).。oO)
この世間一般的に正しいとされるフレンドシップ戦略のプロセス(何回かデート→告白)をふんでめちゃくちゃいい感じだったのにフラれてしまうという悲劇。
「いやいや、番組としてわざとおもしろくしてんでしょ」
と思うかもしれないが、リアルでも同じことが起きている。
僕自身何回も経験しているし、まわりからも同じ現象をよく耳にする。
恋愛工学の視点で考察してみよう
しかも、今回は単に時間とお金というリソースを失っただけではない。
そう。このフレンドシップ戦略により、バリスタちゃんも失ったのだ。
おいおい、だったらバリスタちゃんいったのに。と思っても既に時遅し。(ちなみにバリスタちゃんにザオラルを送っても成功率は低いだろう。落ち目の男に女は厳しいのだ。)
まさにスタティスティカル・アービトラージ戦略の有効性が実証されたといえよう。
世の中には、いろいろなモテ理論が存在するし、それはこれから僕も積極的に紹介していこうと思うんだけど、結局のところ「とにかくひとりゲットするまでアタックし続ける」というシンプルな統計的アプローチが強いんだよ。これは専門用語で「スタティスティカル・アービトラージ」と呼ばれるもので、最強の戦略のうちのひとつだ。(引用元:週刊金融日記 創刊号)
要するに、バリスタちゃんもありさちゃんも同時並行しておけばよかったのだ。
ありさちゃんの発言内容から推察すると、Good Dad過ぎたのか、と思うかもしれない。
いや、そうではない。
そもそも女の子の発言内容を間に受けてはいけない。
発言内容は無視して今までにとった行動や状況に着目しよう。
ちなみにここで普通の男の子はフラれた理由を女の子に聞いて明らかにしようとするけど、まったく意味ないのでやめよう。(実際にルームメイトのウッチーくんはその後、ありさちゃんにアーマンくんをフった理由を説明するようブチキレます。)
進化生物学とか遺伝子レベルの話なのに、不勉強な女性に聞いてもちゃんと説明できるわけがない。
彼女らからすれば、「100%好きじゃないかなって。。。」
じゃあ100%好きてなんぞやという話になるが、これ具体化しようとしても本当に意味ない。
ただなんとな〜く違うって思ってる以上はきっとでてこない。
というわけで、話がそれたけど、結局なにがまずかったのか。落ち着いて整理してみよう。
アーマンは、これまで幾度となくデートを繰り返してきた。
手をつないだり腰に手をやったり、キックボクシングの試合を魅せたりしていた。
これはどうみてもGood Dad(良き子育ての協力者)アピールではなく、圧倒的にGood Genes(優秀な遺伝子)アピールといえるだろう。
で、ありさちゃんの言葉を翻訳するとこうだ。
「Good Genes感は合格。でもGood Dad感がまだ基準点に達してません。よって、付き合うには不合格です」
むむっ!?では、今回はダメだったけど、Good Dad感を加算すれば合格できるのか。
いや、それは無理だ。
Good GenesとGood Dadの間にはトレードオフの関係にあるからだ。
ここからGood Dadな要素をアピールしたとこで、今度は逆にGood Genesな要素が減り合格点に達しなくなる。
それを知らずに女性はなんとなく「まだ100%好きじゃない」と言ってるのだ。
では、どうすればいいか。
告白する前にとりあえずセックスすればいい。
ここでセックス・トリガーが威力を発揮するのだ。
最も良いシナリオは週刊金融日記にて以下のとおり解説されている。
女が男に求めるものは、Good GenesかGood Dadである(第12号)。会ってすぐにセックスした、ということは、女子からGood Genesの方で評価されているというわけだ。つまり、セックスそのものがある意味で目的なのである。そうやってセックスから付き合いはじめて、僕がコミットメントを示せば、僕は彼女に対してGood GenesでありGood Dadというストレート・フラッシュみたいな男になれる。(引用元:週刊金融日記 第43号)
つまり、
①アポなどでGood Genesアピール
女の子のGood Genes評価が高まる⤴︎
※このときGood Dad評価は低い⤵︎
②セックス・トリガー発動
セックス・トリガーで女性が好きという感情を抱く
③セックスをきっかけにオフィシャルに付き合う(コミットする)
女の子のGood Dad評価が高まる⤴︎
※このときGood Genesとのトレードオフがあるが、
トリガーがひかれているため評価は下がらない→
またここも、
・認知1:Good Genes高でGood Dad低の男性(要はチャラい男性)とセクしてしまった
・認知2:でも、付き合う(コミットする)といってくれてるので、チャラいが自分に限ってはGood Dad(誠実)である
・認知3:よって、セクしたのは失敗ではなく単にチャラい男にひっかかったわけではない
という認知的不協和の解消で説明できる。
しかし、もう一度よく考えてみてほしい。
もしアーマンがスタティスティカル・アービトラージやセックストリガーによるアプローチをとっていたらどうなっていただろうか。
確かに、バリスタちゃんと交際できたかもしれないし、モテスパイラルの法則が働き、ありさちゃんにもフラれなかったかもしれない。
だが、まわりの人たちは黙っちゃいないだろう。
テラスハウスのルームメイト、テラハを観てるスタジオメンバー(徳井さんはかなりモテ男なので理解してくれそうだが、やまちゃんはもう殺しにくるくらいの勢いだろうおそらく)、世間に蔓延る、ひたすらセックスをさせない蜜壺自警団や彼女らを取り巻くチンポ騎士団がアーマンを全力で非難し、再起不能なまでに潰しにかかるだろう。
いくら人のいうことを気にしない、と思っていてもこれほどまでの攻撃を受けるのはやはり厳しいものがある。
仮に自分はいいとしても、攻撃の矛先はときには自分だけではなく愛する相手にも及んでしまうことも往々にしてあるからだ。
実はこういう事態を少しでも減らしたい、というのが仮想セックス・トリガーを研究している理由のひとつでもある。
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仮想セックストリガーの研究開発に早期に着手する必要があると感じた一件だった。
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おしまい