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1年の目標を達成するための大掃除のやり方

まだ幼きころの年末のワンシーン。


オンクママ「ほらほら!!ゲームばっかしてないで、年末だから大掃除するわよ。手伝って。」 


幼きオンク「なんで年末の大掃除ってやるの?」 


オンクママ「一年間での締めくくりに家をきれいにして、清々しい気持ちで新年を迎えるためよ(`・ω・´)キリッ ゜」 


幼きオンク「…。は〜い。」 


しぶしぶ幼き僕は、教会でお祈り(ドラクエの冒険の書をセーブ)をして、

スーパーファミコンの電源を切る。

ちなみにこの頃はまだはぐれメタル(最高の女性)がどうとか考えたりはしていない。(笑) 

 


そして、大人になった今、もしあの頃の幼きころに戻れるならば、オンクママの回答に納得することができるだろうか。

いや、すんなり納得できずこう言うだろう。

 

「…じゃあ清々しい気持ちで新年を迎えることができた結果、なにがうれしいの?」

 

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はい。 

親不孝、屁理屈、説明オヤジ、詭弁クソ野郎、社会のゴミ、クズ、…

なんとでもいってくれ。年内なら黙って受け止めよう。  

 

しかし、この問いにきちんと答えられるパパママがどれほどいるだろうか。

子供の予定はまだないが、お父さんになったときのためにも、今回はなぜ大掃除をやるかをちゃんと考えてみたい。

 

 

 

大掃除をすること自体は目的ではない

まず大前提として、大掃除をする、これは目的ではなく手段だ。

大掃除はなにかを成し遂げるためのひとつの方法に過ぎない。

 

極論をいえば、大掃除によって、得られるリターン(うれしいことや楽しいこと)がなければ、別に無理に大掃除なんかしなくてもよい。

 

「よって、大掃除はやらず、私はドラクエを続けます。」

 

もし自分がお父さんになったときに、子供にこんなこと言われた日には絶望しかない。

極稀に掃除自体が楽しくて大好き(^o^)/という主婦もいると思うが、これではミサワを説得できそうにないので今回はいったん無視する。

 

 

大掃除はなんのためにやるか

大掃除に取り掛かる前になぜ大掃除をやるかという問いに答えをださなければいけない。

大掃除というものは慣習として1年に1回やる。

大掃除の目的は次の1年間という期間に向けてのアクションなのだ。

 

つまり、大掃除の目的は、 1年間の目標達成のための環境をつくることである。 

はい、普通です。

 

ということは、1年間で成し遂げたいことありきなのでまず2016年の目標を設定しなければならない。

 

 

まずは2016年の目標を設定する

実はこの目標設定がめちゃくちゃ難しい。

そもそも自分がなにをやりたいかわからなかったり、目標を設定できたとしてもいつの間にか途中でうやむやになってしまう。

 

前者は自分と向き合ってもらうとして、後者の場合は、たいてい目標の立て方がまずく、目標自体があいまいだったり、うまくいったかが測定できなかったり、無謀なだったりする。

 

そこで、目標設定は、SMARTの原則に従って設定する。

目標に必要な以下の5つの要素の頭文字をとってSMARTの原則という。

目標の具体例については、Kgo氏@Kgo_Number10のブログをぜひ参照いただきたい。

 
ここまでは、普通のちゃんとしたビジネスパーソンであれば、

「そんなのとっくに知ってるわ、ボケェ。(怒)」 

と思うだろう。

しかし、このSMARTの原則にならっていても、目標設定しても達成できないことは往々にある。



目標達成のためには、必ずといっていいほど困難が待ち受けている。

例えば、恋愛のシーンでいうと 

  • 1週に10人声掛けしようと目標設定するも、地蔵する。
  • 初回デートで必ずセックストライしようと目標設定するも、なかなか切り出せない。

などがイメージしやすいだろう。

困難に直面した際、踏ん張りきれず、心が折れて諦めてしまうのだ。

人は誰しも、自分ができないことに言い訳をつくり合理化してしまう習性がある。

  • 1週に10人声掛けしようと目標設定するも、地蔵する⇒声掛けするに値する美女がいないからしかたない
  • 初回デートで必ずセックストライしようと目標設定するも、なかなか切り出せない⇒そもそもセックストライするほど相手が魅力的でなかった

いわゆるすっぱい葡萄理論というやつだ。 

では、どうすればよいか。

目標設定とあわせて、目的(その目標がなぜ必要か)も考える必要がある。

 

もう少し具体的にいうと、その目標を達成することにより、自分または周りの人(デートの相手、上司やお客さんなど)にとって、どんなうれしいことがあるか、逆にそれが達成できないとどんままずいことがあるか。

これらを自分の中で納得できるレベルで考えられていないといけない。

本当の意味でこれが考えられているビジネスパーソンは、感覚的にはごく一部で少数な気がする。

 

困難に直面したときにふんばりきれず挫折してしまうのは、これがきちんと自分の中で意味付けできてないからだろう。

もし本気で考えてもこの意味付けができない場合は、その目標には達成するだけの価値がない、ということを肝に命じておこう。

特に会社では、この意味付けできない目標が満載なのでバッサバッサ切リ捨てていこう(笑)。

 

 

大掃除で極限まで選択肢を減らす

話を大掃除に戻そう。

2016年の目標が立てられた前提で、どんな環境にすればよいか。

極限までモノを減らす、つまり自分のまわりにある選択肢を減らすことである。

おそらく、恋愛工学生のみなさんの目標はほとんど恋愛とビジネスに関するものだろう。

すなわち、仕事と恋愛の目標達成に関係ないものは全て部屋から排除するのである。

捨てるのがもったいないのであれば、収納などみえないところにしまうのもOKだ。


「…で、選択肢を減らすとなにがうれしいの?」

 

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そう。最後までこの問いに向き合わなければならない。

うれしいことは、おおきく2つ。

 

1つ目は、目標達成に関係ないものをなくすことにより、

リソース(ここでは主に時間)を本当に大事な目標に集中投入できることだ。 

家では、だらだらテレビをみたりしてしまうが、カフェや図書館なら集中できるといった人は少なくないだろう。

これはカフェや図書館に行けば、他のことをやるという選択肢がないから集中できるということに他ならない。

 

 

2つ目は、意志力の消費をおさえることができる、ということだ。

人生は大事な選択と決断の連続だ。 

ビジネスの交渉のとき、この取引先と契約締結すべきか、それとも突っぱねて別の業者と契約するか。

恋愛で新規をポートフォリオに組み込むとき、どの既存と逢う時間減らすか。 

この重要な選択と決断をするのに意志力は必要となる。 

そして、この意志力の絶対量は決まっており、日常生活でのなにを食べるか、どの洋服を着るかといった選択でも消費されている。

 

事実、スティーブジョブズの服装が、毎日タートルネックとジーンズなのは、この意志力を消費を防ぐためともいわれている。

本当に大事な意思決定に備えて意志力を確保しているのだ。


もし、将来生まれてくる子供になぜ大掃除をするか聞かれた場合は、この内容をもとにきちんと答えよう。。。

 


そして、その答えを聞いた子供はこういうだろう。

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はい。育て方失敗してますね。(笑)




参考文献

片付けコンサルタントこんまりさんの本です。片付けといえばもはやこれ!知らない人はいないレベルの名著です。本書には、

・ときめくもの⇒残す
・ときめかないもの⇒捨てる
・その結果、大好きなものに囲まれて人生が充実する

といったいかにモノを減らしていくかの考え方が説かれています。しかし、ときめくかどうかの基準が少しあいまいです。やはり「ときめくか」というよりは、自分の人生に必要か、すなわち目標達成に必要かという基準で断捨離するのがベストでしょう。

 

まずは目標設定といってもなにもないところから、目標設定するのはすごく難しいです。そんなときのための有益なインプットとなるのがこの本です。2025年に向けてテクノロジーの進化や社会の変化によって、市場や個人の価値観がどう変わっていくかが書かれています。これを読むことで、今の自分の知識やスキルをどこにシフトできるかかみえてきます。そのうえで、最適な環境を整えるようにすれば大掃除もただの行事ではなくなります。ちなみに続編の『LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 』もでましたね。

 

意志力とはなんたるか、意志力をどうコントロールしていけばよいか、について書かれた本です。著者が美人なので非常に読みやすいです。しかも美人なだけでなくきちんと科学的に説明がなされてます。

・食べ物で意志力の保有量が変わる
・この2つをしなければ意志力があがる
・限界を感じるのは脳に騙されているだけなど

意志力については、ロイ・バウマイスターの『WILLPOWER 意志力の科学』が史上最高傑作なのですが、それに比べると読みやすいです。