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六本木クラブナンパ奮闘記Vol.1〜VIP戦略の検証〜

ある土曜日、僕は命からがら一週間の仕事を終えることができ、死んだように眠っていた。

電話の音で昼過ぎに目覚める。

 

幼稚園からの付き合いで東京にちょうど1年前くらいに上京してきたタケシからだ。

どうせまたクラブやパーティーへの誘いだというのは勘付いたが、1ヶ月ぶりだったので元気かどうかも気になり電話にでた。

 

タケシ「今日クラブ行こうよ。VIPで女の子釣りまくろう」

 

オンク「。。。」

 


ツッコミどころが満載だ。

まず1点目。

女の子は釣るものではない。

仮におれが松方弘樹(釣りの名人)であったしても、尊敬の念を常に抱いている女の子に対して釣るという表現は使わないだろう。

こういう女の子に対するマインドセットは際に知らず知らずのうちに伝わってしまう。


そして2点目。

クラブのVIP席を一度利用したことがあるが、コストが高く相当イマイチな戦略ではないかという懸念。

コストが高いうえに最初から金アピールによってくる女もどうかと思う。

そもそもまずお金がないと女を魅了できないマインドに問題があるのではないか。

恋愛工学生はそんな弱い心の持ち主であってはならない。


この2点をタケシに伝えたうえで僕は言った。

 

オンク「クラブのVIP戦略はイマイチじゃない?行くならストナンしてから普通に入ろう。VIPいくくらいならおれ普通に寿司とか食べたり、ウルフギ○ングのステーキ食べたりしたい個人的には。」


タケシ「確かに。ストナンは賛成。VIPはおれが行きたいからおごるよ。この前多めに払ってもらったし、合コンもひらいてもらったから。」

僕は黙ってタケシの提案を受け入れ、VIP戦略を検証してみることにした。

普通こんな手厳しいことをゆうと友達は離れていくものだが、

タケシは常に僕を慕ってリスペクトしてくれている。

さらにおごってくれる。良い友達だ。

 

こうしてこの日僕はVIP戦略検証のため、六本木へ繰り出すこととなった。


六本木マツキヨの前でタケシと待ち合わせると、もうひとりタケシの仕事の後輩もくるという。

聞くところによると、大阪のクラブでVIPを使っていろいろやっていたが

就職を機に上京してきたらしい。

僕は新たな新戦力の発掘に胸を躍らせた。

後輩「すいません、お待たせしました〜」

遠くからどうみてもガタイがよく、ゲイにしかみえないガチムチ系の男が近寄ってきた。

一瞬ここは新宿二丁目であるように錯覚したが、間違いなく六本木であった。

そして、この日ともに戦うスターティングメンバーがそろった。

僕、タケシ、そしてガチムチ君である。

タケシ

  • 地元からの友人
  • サッカー日本代表香川○司似
  • 長身で爽やか系イケメンでチャラい風
  • トーク力や持ち帰りまでのストラテジーはイマイチだが初速がかなり早い
  • 1年くらい前に上京してきた

ガチムチ君

  • タケシの仕事の後輩
  • 大阪から上京したばかり
  • 元ボクシングの日本チャンピオンらしい
  • 短髪でガタイがよくてイカつい
  • 大阪弁でおしゃべりぽい
  • どうみてもゲイにしかみえない
  • 戦闘力は未知数

 


ガチムチ君とは初対面なので日高○で一杯だけ飲んでアイスブレイク。

ガチムチ君のストライクゾーンはメジャーリーグどころではなく、ブラックホールらしい。

なおかつ熟女もイケるのだという。

クラブにきている子は2人ないし3人できている。

そして必ずといっていいほどCクラス以下をひとり含む構成となっている。

僕はガチムチ君に無限の可能性を感じた。


 

タケシの勧めにより、最近オープンしたC○t's TOKYOに行くことになった。

クラブに向かう途中でで2組ほど声をかけたがオープンしなかった。

2組とも終電を気にしていたようだった。

 

C○t's TOKYOに入店。

土曜にもかかわらず、まだ時間が早いからか店内はガラガラだ。

フロアは吹き抜けで2つに別れており、下はダンスフロア、上はVIPとバー。

特徴的な地形であるが、BR○ND TOKYO(元al○fe跡地)で類似の地形を経験しているのでだいたい容量はわかっている。

 

入店してタケシの勧めでVIP席へ。

VIP席にいると、店員さんが女を連れてきてくれるシステムらしい。

しかし、そもそも人がほとんどいない。

 

しかたなく近くで飲んでる女2人組に声をかけて和む。

どちらもBクラス(ちょいブス)といったところだろうか。

少し和んで片方(藤田ニ○ル崩れ)のLゲして別れた。


はっきりいって、これではVIP戦略が全く検証できない。

少なくともVIP戦略は、人がたくさん入る主要なクラブ(V2かSIXあたり?)で

かつ(金曜or土曜)という前提条件が必要なことがわかった。

 

このままでは、調査兵団状態だ。

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下のダンスフロアをみると入店時より人が増えてきている。

僕はVIP戦略を諦め、いつも通りクラナンルーティーンで戦うことを決意し、下のダンスフロアにおりていった。



〜次回「六本木クラブナンパ奮闘記Vol.2〜お持ち帰りするためのクラナンルーティーン〜」に続く〜